インビザラインとは
デジタル技術を駆使した
マウスピース矯正
インビザラインはデジタル技術を駆使し、デジタルならではの利点を生かしたマウスピース矯正です。
先ず、患者様の口内の情報を専用のスキャナーでスキャンし、コンピューターで解析します。この情報を元に歯科医師が治療計画の立案をします。
デジタル設計ならではの
精密なマウスピース
歯科医師が治療計画を立案した後、治療計画とスキャンした口内の情報はインターネットを介してマウスピースの製作所に送信されます。
それらの情報を元に設計ソフトでマウスピースが設計されて制作されます。従来の方式では印象材と石膏で型取りをし、型取りをした石膏を製作所に送って制作をしていましたが、インビザラインの場合は情報の送信だけで済むのでとても効率よく製造段階まで進めることができます。
インビザライン7つの特徴
透明で目立たない
インビザラインのマウスピースは透明で、装着していても目立ちません。他人に気づかれるようなこともほとんどありませんし、話す際も特に違和感なく発声することができます。
矯正治療中でも、口元を気にせず笑顔になれるので、接客業や営業職など人前に出られる仕事をされる方には特に好評をいただいております。
治療中も快適でしかも衛生的
ワイヤーの様に常に装着しているタイプの矯正器具の場合は、ワイヤーに絡みつきやすい食べ物や、固い物を食べると外れてしまうリスクがあります。また、口内の粘膜と接して口内炎に繋がるケースあります。
しかし、インビザラインの矯正器具は取り外しや装着が簡単なマウスピースなので、お食事のときだけ取り外し、矯正のことを気にすることなく好きな物が食べられます。歯にしっかりフィットしているので粘膜とも過度に接触せず、取り外しも容易なので、口腔内のケアやマウスピースの洗浄も簡単にできます。
痛みも少なく
金属アレルギーの心配がない
ワイヤーを使った矯正器具の場合、ワイヤーを固定するために金属の部品を使います。そのため体質によっては金属アレルギーを引き起こす場合もあります。また、歯を移動させるために引き締める力も強いので痛みを感じるケースもあります。
しかし、インビザラインの場合、金属は一切使わないので金属アレルギーの心配はありません。また、歯牙移動のためにかける負荷もコンピューターで解析し、効率よくピンポイントで負荷をかけられるので、痛みを感じるケースも少ないです。
通院回数が少ない
ワイヤー式の矯正器具は定期的に通院し、矯正器具のメンテナンスが必要になります。また、インビザライン以外のマウスピース矯正では治療段階に合わせて歯型を取り、新たなマウスピースを発注する必要もあります。
しかし、インビザラインの場合、取り外しができるので歯科医によるメンテナンスも必要なく、採取したデータを元に歯がどのように整っていくか事前にコンピューターでシミュレーションをし、治療過程のマウスピースも一度に作れるので通院回数を減らすことができます。
専用のスキャナーで型取りをする
歯医者で歯型を取る際に印象材を口に入れて数分間固まるまで我慢をする経験をした方も多いと思います。しかし、インビザラインでは光学式のスキャナーで特殊な光を当てて歯型を採取します。
従来の印象材を使う方式よりも患者様の負担が軽減され、しかも高精細な情報を取得でき、取得した情報はインターネットを使ってマウスピースの製作所まで送信されます。そのためマウスピースの制作時間を短縮でき、また設計ソフトを用いた精度の高いマウスピースを制作できます。
治療過程をしっかり確認できる
スキャナーで取得したデータは専用の治療計画ソフトで解析されます。
この情報はマウスピース制作に反映されるだけではなく、治療開始から完了に到るまでの歯の動きをコンピューター上で再現できます。
そのため、治療過程も含めて全て可視化できるのでモチベーションの維持に役立ちます。
世界各国で行われている
安心の治療実績
インビザラインはすでに世界各国で行われており、45カ国で750万人を超える治療実績があります。
こうした治療実績を元にガイドラインや認定制度も設けられているので、安心して受けられる治療方法ともいえます。
インビザラインの注意点
1日20時間以上装着する
歯を計画通りに移動させるには1日20時間以上の装着が必要です。外すのは食事のときと、歯磨きのときだけにする事をおすすめします。
規定時間に満たないと治療期間が長引いたり、場合によってはマウスピースが合わなくなり、再度作り直しになることもあります。
マウスピースの取り替え時期を守る
インビザラインは最初に歯がどの様に動くかシミュレーションし、治療過程の状態に最適なマウスピースも合わせて作ります。 そのため歯科医師の指示にしたがって、取り替える時期がきたら取り替えるようにしてください。
マウスピースを装着したまま
食事をしない
水を飲む場合は装着したままでも影響がありませんが、ワインやコーヒーなどのように色や味のついた飲み物や食べ物を装着したまま摂取すると、歯とマウスピースに色が付着してしまったり、マウスピースの損傷に繋がります。
虫歯に注意する
インビザラインのマウスピースは歯の形を高精度なスキャナーで計測して歯にぴったり合うように設計されています。
そのため、虫歯で歯を削ったり詰め物をしたり、など歯の形が変わる場合はズレが生じてしまうので、再製作が必要になることもあります。
インビザラインの治療の流れ
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カウンセリング
先ずはお口の中の状況を詳しく調べて、治療方針のご説明をします。
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歯型の採取
専用のスキャナーを用いてお口の中をスキャンします。取得したデータはコンピューター上で再現できるので、具体的に歯がどの様に動くかなどの治療過程も確認できます。
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マウスピースの制作
スキャナーで採取した情報はマウスピースの製作所に送信されます。この情報を元に患者様にぴったりフィットするオーダーメイドのマウスピースが制作されます。
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治療開始
1日20時間以上マウスピースを装着してください。徐々に歯が動いてくるので、2週間ごとにマウスピースを交換する必要があります。
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治療完了
他の矯正治療と同様に一定の期間はリテーナー(保定装置)を装着する必要があります。
インビザラインと
ワイヤー矯正の比較
インビザライン | ワイヤー矯正(裏側) | ワイヤー矯正(表側) | |
治療期間 | 半年〜3年 | 半年〜3年 | 半年〜3年 |
見た目 | ほとんど目立たない | ほとんど目立たない | 金属の金具が目立つ |
発声 | ほとんど影響なし | 話しづらくなる人もいる | 話しづらくなる人もいる |
衛生面 | 取り外して洗浄が可能 | ワイヤー部分に食べカスが 付着しやすい |
ワイヤー部分に食べカスが 付着しやすい |
金属アレルギー | 発症しない | 発症するリスクがある | 発症するリスクがある |
口内炎の影響 | 影響なし | 影響なし | 唇や頬の裏にできやすい |
歯牙移動の痛み | ほとんど感じない | 痛む場合がある | 痛む場合がある |
通院回数 | 1〜2ヵ月に1回 | 2〜3週間に1回 | 2〜3週間に1回 |
インビザラインのよくある質問
- 治療期間はどのくらいですか?
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患者様の状態で異なります。
早い方は半年ほどで終わりますが、長くかかる方は3年ほどかかることもあります。 - 適応年齢は何歳ですか?
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子供から高齢者まで対応可能です。
ただし、歯の生え変わりの時期の患者様の場合はインビザライン ・ファーストで治療を行います。 - インビザラインはどんな症状でも矯正できますか?
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以下の様な状態である場合、インビザラインによる矯正はできません。
・生え代わりの時期で第二大臼歯が生えていない患者様
歯の生え変わる時期の患者様に見られますが、第二大臼歯が生えていない場合、インビザラインを使用しても理想的な効果は得られません。個人差はありますが、中学生以降になると大体の方は第二大臼歯が生えますので、それ以降にインビザラインを始めることをおすすめします。
乳歯と永久歯が混在する場合はインビザライン ・ファーストで治療を行います。・上下で顎の位置がずれている患者様
骨格の問題で顎の位置がずれている患者様の場合、インビザラインの治療ができません。