RADIO PROGRAM

DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ 放送内容

当院の院長、中平賢吾先生がパーソナリティーをつとめる、ラジオ番組
「DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ」(南海放送:「ニュースな時間」内で放送。)の放送内容のご紹介です。

2019.09.18日放送

  • このコーナーは、松山中平歯科クリニックがお送りします。
    歯の健康について、松山中平歯科クリニックの中平健吾院長にお話をお伺いします。
    よろしくお願いいたします。
  • よろしくお願いします。
  • 9月は噛み合わせについてお送りしておりますけれども、今日はですね、歯ぎしりや食いしばり、あともう一つはそのTCH、今にわかに言葉が出てきておりますが、この3つについてお伺いしたいと思います。
  • 激しいですよね。もう寝てるときにギリギリ。
    これっていうのは、噛み合わせが原因のとこも多いんですか?
  • 歯ぎしりに関してはですね、噛み合わせというよりか精神的なストレスであったりとか、そういったことが原因になることが多いですね。
    歯ぎしりもそうですし、食いしばりもそうですし、こういったことは寝てるときにですね、やっぱり起こりやすいと思うんですね。
  • 例えば寝てるときにですね、ちっちゃい子とかも結構ストレスかかってるときにしたりとかもあるんですが、小さい子の場合はですね、実は歯ぎしりとかっていうのよくやることなんです。別にストレスがかかってるからとかっていうわけじゃなくて。
  • そうなんですか。
  • それに対して大人の歯ぎしりって、精神的なストレスがかかって、それを睡眠中に発散するために歯ぎしりとか食いしばりとかっていうのをやってしまうことが多いです。
  • すごい力かけてるわけですか?
  • そうですね、やはり数百キロを。
    歯ぎしり食いしばりなんかもう1トンに近いぐらいの力がグッとかかってしまうって言われてますね。
  • それって歯に良くないですよね、削れてしまうのでは?
  • もうかなり削れますね。
    お口の中見るとですね、もう元々の歯の形じゃない形、もう完全にもうすり減って平らになってしまったりとかですね、すり減ってもうツルツルに磨かれてしまってるような方とかもいらっしゃいますね。自分の歯同士で磨いていくんですね。
  • それ本人はもう自覚がない?
  • ない方もいらっしゃいますね。
    例えば音が出ればね、結婚されてる方とかだったら奥さんが気づいたりとかっていうことがあるんですけど。やっぱ音がせずに歯ぎしり食いしばりしてる方もやっぱりいらっしゃるんです。なので、そういった方は意外と気づかないことが多いですね。
  • 先生が治療で見ると、奥歯がツルツルになってるんですね。
  • そうなんです。
  • ものすごくストレスなんでしょうけれども、どういう風に治療されるんですか?
  • 寝てる間はですね、全くその無意識下なので、これを例えば寝てる間歯ぎしりやめてくださいって言ってもなかなかそれって難しいんですよ。
  • そうですね。
  • なので、そういう方はやっぱりマウスピースといって寝てる間に入れていただくものなんですが、よくナイトガードとか言われるものなんですけどね、こういったものを入れていただいて、歯に強い力がかからないようにしたりとかですね。
    歯ぎしりがあまりにもひどい方であったら、歯って上と下が噛み合ってですね、あんまり右とか左とかって動かないんですね、噛んだ状態だと。
  • えぇ。
  • その状態でグーッとギリギリってやると、上の歯にも下の歯にも強い力がかかってしまうんです。
    それをナイトガードを作って真っ平らな面を作ってあげるんですね。そうすると、下の歯が真っ平らな面に当たってですね、例えば左に動かして右に動かしたりすると最初の食い込みと違ってスルスルと顎が動くようになるんです。そうすると、他の歯に負担をかけづらいっていうのがありますね。
    なので、そういったマウスピースを使ったりとか、あとは一番いいのはリラックスするのが一番いいんですけど、精神的なストレスをなるべく日常的に発散できるようなものを作っといた方がいいかなと思います。
  • そして先生、最近よく『TCH』という言葉を耳にするんですけど、これどういったものなんですか?
  • そうですね、TCHっていうのはですね、”Tooth Contacting Habit”っていうものの略語なんですけどね。TCHっていうのは、日本語で言うと歯列接触癖っていう風に言います。
  • はい。
  • この歯列接触癖っていうのは、歯と歯が常に当たってる癖なんですね。
    これがなぜ問題になってるかっていうとですね、寝てるときの歯ぎしりとか食いしばりと同じような状態が、日常的に起きてる時間も続いてるっていうことをTCHっていうんですね。
  • 自分で自覚があるかないかっていうか、ないでしょうね?
  • ほぼ無自覚ですね。
  • でもそこは問題がある。
  • そうですね。
  • 噛み合わせだったということなんですね。
  • そうですそうです。
    なので、もう本当にこれは癖なんですね。噛み合わせの問題というべきかは、本当にもう日常的に行ってる癖ですね。
    基本的に我々、お口の中っていうのはですね、何もしてないときは唇を閉じてるときであっても、歯と歯っていうのは少し隙間が空いてるんですね。それが正常な状態なんですけれども、このTCHの方っていうのは、唇を閉じてるときも当たってしまっているっていうことが多いですね。
    特にですね、無意識に歯と歯を合わせるタイミングっていうのがやっぱあるんです。例えば、パソコン作業に集中してるときとか、何か集中して本を読んでるときとかっていうときに、自然と食いしばってしまってるっていうときがやっぱり多いですね。
    1日の内にですね、歯と歯が当たる時間っていうのが研究でも出てるんですけど、20分なんですよ、大体。
  • 20分!?
  • はい。
  • 一瞬ってことですか?
  • そうですね。
  • カチンっと当たるのが。
  • 歯と歯が、例えばお食事のときもずっと噛んでるわけでもないですしカチカチとなってるので、そういうのも含めるとだいたい歯と歯が接触している時間ってのは1日の内20分ぐらいって言われてるです。
    ですので、これを超えてくるとですね、TCHっていう風に言われます。
  • グッと食いしばる人なんかは、もう20分とかじゃなくって2時間ぐらい食いしばりながら仕事してる人もいますよね、奥歯とか。
  • なので、そういった方はですね、やっぱりTCH。
    もうずーっと噛み続けるとですね、本当に全身の筋肉が固まってしまって、肩こりであったりとか頭痛とかですね、耳鳴り目眩、こういった症状がやっぱり出ることが多いですね。
  • どうしてったらいいんでしょうか?
    悪影響を防ぐのは。
  • そうですね。
    TCHの場合は、幸いなことに起きてるときにやることが多いです。
    例えばですね、デスクワークが多い方であったりとか、主婦の方でパソコン作業をしたりとかする方も中にはいらっしゃると思うんですが、そういったときにですね、目につくところに付箋を貼っておくんです。で、何も書いてない付箋でも結構なんですけど、歯と歯を離すっていうコメントを書いた付箋をいたるところに貼っておくと非常に効果的で、例えばパソコン作業してるときに、その付箋が目に入ったときに歯がくっついてないかチェックをするんです。そういう風なことを意識付けていると、自然と歯と歯がくっついてないかっていうのを意識するようになって、どんどんどんどんTCHを予防することができるようになりますね。
  • やっぱり僕も、本当にもう歯と歯が当たるんです。よく当たるんです。
    特に歯を削るときとかですね、もう本当に集中して息止まって歯削ったりするんで、そういったときはやっぱり駄目駄目って思いながらやってますけど。
  • 先生の集中して治療するときは、やっぱり奥歯を噛み締めてるわけですね。
  • そうですね。
    噛みしめてますね。
  • なるほど。
  • 本当にまさにTCHですね。
  • そうですか。
  • 今回ですね、このTCHってのがあるっていうことを、皆さん情報として知識として入れたら、自分の癖っていうのはどうなんだろうって1回自分の口の中に意識を向けてみるとわかるかもしれないですね。
  • そうですね。
    やっぱりTCH、意外と歯医者で発見することやっぱ難しいんです。ですので、ご自身でやっぱりどれぐらい歯と歯が当たってるかっていうのを、やっぱり意識を向けて確認していただくのが一番いいかなと思います。
  • 噛み合わせがどうなのかとか、顎の状態どうなのかとか、そういったこともですね、検診の中、歯医者さんに色々相談して診てもらうとすごく大事なことだと思いますので。
  • 先生のこの松山中平歯科クリニック場所なんですが、松山市千舟町のジュンク堂のビルの道を挟んだ向かいのビルの7階になります。
    駐車場などもございますので、松山中平歯科クリニックのホームページでまた確認もしてみてください。
  • お話は松山中平歯科クリニック、院長の中平賢吾先生でした
    どうもありがとうございました。
  • ありがとうございました。
  • このコーナーは松山中平歯科クリニックがお送りしました。